あなたは、嫌なことがあって、忘れたいのに忘れられないということはありませんか?
・別れてしまった彼のことを忘れようとしても忘れられない
・職場で人から理不尽なことを言われ、職場だけではとどまらず家に帰ってまで引きずってしまう
・ママ友に子どものことを言われ、気にしたくないのに何となくもやもやと心に残る
さらっと忘れられたら楽だとはわかるけど、なぜか忘れられないことありますよね。
私も経験があります。
ここでは、忘れたいのに忘れられない、考えたくないのに考えてしまう状態から早く抜け出す方法をお伝えします。
忘れたいことを早く忘れるためには
結論からいうと、どうにか忘れたいことがあるなら、何度も思い出して言語化することです。
人は何度も思い出す度に、その出来事に新たなラベルを付けて収納します。
例えば、最初はひどい人と思っていたが、次に思い出した時はこういう人だったのか!とその時に思い浮かんだことをラベルづけしていき、どんどん自分のなかで変化します。その都度、言葉に出していくと、頭で考えていたことと違うことが言葉から出ることすらあります。
忘れようとすると忘れられません。
なぜ人は忘れたいことを忘れられないのか
しろくま
アメリカの社会心理学者ダニエル・ウェグナ-が提唱した理論に”皮肉過程理論”があります。
皮肉過程理論は「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という理論です。
そしてウェグナ-が行った実験に”シロクマ実験”があります。
この実験は、参加者を3グル-プに分け、シロクマの1日を追った映像を観てもらいます。
その後、
Aグル-プには、シロクマのことを覚えておくように
Bグル-プには、シロクマのことは考えても考えなくてもいいです
Cグル-プには、シロクマのことは絶対に考えないでください
と伝えました。
一定時間が経ったあと、シロクマについて覚えているか尋ねました。最も詳しく覚えていたのは、
「絶対に考えないでください」と言われたCグル-プでした。
おわりに
このように人は、忘れようと思うと忘れないし、考えないでというと考えるようになります。
これは、人の脳の機能に監視システムがあり、考えないでというと、本当に考えていないか、何度もチェックします。その度に思い出し、いつまでも嫌なことを引きずり、これは執着ではないか。などと思ってしまいます。
ですから、忘れたいことは、考えないようにしよう、考えてはダメだ、と思うと逆効果になってしまいます。
根深くこころの傷になる前に、吐き出してしまいましょう。
いつまでもひとりで持っているより早く忘れることができます。
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