このたび令和6年能登半島地震により被災された皆様のご無事と復旧を心よりお祈りいたします。
いま、「自分になにができるか」と考えたとき、被災者、または被災関係者に伝えて大丈夫なこと、伝えない方がよいことを、わかりやすくまとめました。
アメリカ国立子どもトラウマスティックストレス・ネットワ-ク、アメリカ国立PTSDセンタ-「サイコロジカル・ファ-ストエイド実施の手引き第2版」兵庫県こころのケアセンタ-訳、2009年3月 引用
現在、災害の影響によりこころが辛いかたのカウンセリングを30分無料で、お話を聴かせていただいております。
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③ご希望のご予約日時を3つ程度候補をあげていただけますとありがたいです。
- 被災関係者に言ってはいけないこと
- ・お気持ちわかります
- ・きっとこれが最善だったのです
- ・彼は楽になったんですよ
- ・これが彼女の寿命だったのでしょう
- ・少なくとも彼には苦しむ時間もなかったでしょう
- ・何か他のことについて話しましょう
- ・がんばってこれを乗り越えないといけませんよ
- ・あなたにはこれに対処する力があります
- ・我々は生き延びたことによって、もっとたくましくなるでしょう
- ・そのうち楽になりますよ
- ・できるだけのことはやったのです
- ・リラックスしなくてはいけません
- ・あなたが生きていてよかった
- ・もっとひどいことだって、起こったかもしれませんよ。あなたにはまだきょうだいもいます。
- ・この世に起こるすべてのことは、より高い次元の存在が計画した、最善の結果なのです。
- 伝えてあげられること
- サイコロジカル・ファーストエイドとは
- まとめ
被災関係者に言ってはいけないこと
人は自分が体験していないことは、想像力を働かせるしかありません。しかしその想像して善かれと思いかけた言葉が、相手には思わぬ傷となることがあります。
また、辛い渦中にいる方になんと声をかけてよいかわからず、避けてしますこともあるかもしれません。
そのような時に、これらの言葉だけは避けましょう。
・お気持ちわかります
その方の気持ちはその方にしかわからないです。例え同じ境遇にあったとしても感じ方は、人それぞれです。
・きっとこれが最善だったのです
寄り添いたいと思うなら、最善かどうかをこちらでは決められません。
・彼は楽になったんですよ
楽になったかどうかは、わかりません。
・これが彼女の寿命だったのでしょう
どんなに励まそうと善意で話しても、これを言われるととても辛いです。
・少なくとも彼には苦しむ時間もなかったでしょう
そんなことはわかりません。
・何か他のことについて話しましょう
他のことなんて考える余裕はありません。
・がんばってこれを乗り越えないといけませんよ
これ以上何を頑張れというのか
・あなたにはこれに対処する力があります
そんなこといわれても・・・
・我々は生き延びたことによって、もっとたくましくなるでしょう
そのようには考えられません
・そのうち楽になりますよ
そのうちとは、いつですか。
・できるだけのことはやったのです
そうかもしれませんが、、、
・リラックスしなくてはいけません
この状態でリラックスしなくてはならないと言われても、、、
・あなたが生きていてよかった
私だけ生きていても、、、
・もっとひどいことだって、起こったかもしれませんよ。あなたにはまだきょうだいもいます。
人数の問題ではありません。そして被害の大きさを比べるものでもありません。
・この世に起こるすべてのことは、より高い次元の存在が計画した、最善の結果なのです。
・・・・・
伝えてあげられること
私たちができる伝えてあげられることもあります。
・深く悲しんでいる人に、いま体験していることは、このような場合には起こって当然の反応であることを伝えましょう。
予期せぬことが起こったあとの反応は、悲しみ、苦しみ、辛さ、罪悪感など人によって様々です。
しかしその反応は当然の反応です。否定せずに伝えましょう。
・悲しみ、孤独感、怒りはおそらく一定期間続くことを伝えてください。
・医師、市町村あるいは国の精神保健部門、地域の病院などに相談できることを伝えてください。
このような時は、視野が狭くなることがあります。普段は相談先を知っている方も考えられないことがあります。
サイコロジカル・ファーストエイドとは
サイコロジカル・ファ-ストエイドとは、被災した人や家族に対して行うことができる効果の知られた心理的支援の方法を必要な部分だけを取り出して使えるようにしたものです。
被災した人やその出来事の影響を受ける人々が苦しめられるのは、身体的・心理的・行動上・スピリチュアルな問題であるという理解に基づいています。これらの中には、強い苦痛をおこすこともあります。共感と気遣いに満ちた言葉は、苦しみをやわらげ、回復の助けにつながります。
現時点では、系統的な実証的裏付けは不足していますが、専門家の間では被災者が災害後の苦痛と困難を乗り越える援助をするための効果的な方法を提供するものであると認められています。
まとめ
災害が身近なかたも、そうではない方も、少なからず影響を受けていることだと思います。
同じ体験をしても感じ方は人それぞれです。
自分に何ができるか。と考えた時の参考になればと思います。
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