【アニメから読む心理学2】薬屋のひとりごと 毒親から抜け出すための3つの思考

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オタクとは呼べないアニメ大好き公認心理師ピュシカです。

「薬屋のひとりごと」から読む、毒親から抜け出すための3つの思考 をお伝えします。

主人公猫猫は、親に育ててもらえず幼少時には母親の都合で小指まで切られてしまいます。一方父親には、結果的に捨てられた形です。言葉にしてしまうと短絡的でこの説明は大雑把なのですが、このような環境で育てられると、卑屈になってしまうこともあります。しかし猫猫はそうではありません。

実際に、毒親に育てられてきたのに、卑屈にならずに幸せに生きている人たちがこの世の中にはいます。その人々には、共通する考え方の特徴があります。

その考え方を知り、毒親から抜け出すきっかけになれば何よりです。

注:これからお伝えする内容を実践するには、自分の中にある毒親からの辛い経験や、その時の自分の気持ちをしっかり吐き出したあとにすることが前提となっています。それができていない方は反感を感じ、返ってもやもやが募る内容となっておりますのでご注意ください。

毒親とは

毒親とは、悪影響を子どもに及ぼす親、子供のことを厄介と感じるような親と言われています。

1989年アメリカの医療関係コンサルタント、スーザン・フォワ-ドが出版した書籍

「Toxic Parents, Overcoming  Their Hurtful Legacy and Reclaiming Your Life」で初めて使われました。

日本では、「毒になる親 一生苦しむ子供」というタイトルで1999年に出版されています。

参考:Wikipedia

毒という言葉をみるととてもインパクトが強く、成人になっても、なお苦しんでいる人にとっては、この言葉がしっくりくることでしょう。そして世の中には毒親に育てられたのは自分ひとりではないと知り、多少の安堵感がある一方で、今まで自分が悪い子だからなどと思い、怯えていた人にとっては憎しみも沸き起こるかもしれない。

もちろん、同じような毒親に育てられても感じ方は、ひとりひとり違う。

どちらにしても最近は、この毒親という一言で自分の生い立ちを伝えてくる人が少なくない。

毒親といわれているものには、虐待、ネグレクト、過保護などがあり、

よく聴く具体例としては、子供のころに親に傷つけられるような暴言を吐かれ、記憶に媚びりついてしまっていて、今もそのことに縛られている状態がある。

とはいえ実は、この毒親には定義はなく、医学用語でもなんでもありません。

原因

 親が毒親になる原因は、親そのものに問題あるということもあるし、親のその時の状況、環境などということもある。

親も毒親に育てられていた!ということも。

「薬屋のひとりごと」は後者で、親の環境が関係している。猫猫の親は子を産んだあと自分の想像とは全く違い、辛い日々を過ごすことになる。

子どもからすると迷惑なことと思うかもしれないが、猫猫が言った通り産むと決めた時は、少なくとも頑張って育てようという気持ちがあった。結果的にそうはいかなかったということ。

猫猫に学ぶ抜け出すための考え方

毒親から抜け出す考え方としての3つポイント。

1.「少なくとも親が自分を生んだ時は、産んで育てようと思っていたのだろう」ということを知っている。

実際その通りで、少なくとも母親が出産をするときは、自分で育てようと思っているし大切だと思っている。そうじゃないと自分の壮絶な痛みという代償を払う理由はない。そして将来をあれこれと考えて名前をつける。出産は本当に痛い!

2. 自分の”母”としてだけではなく、ひとりの”人”としての視点も持っている。

自分の育てられた過去を思い出し、親としてだけ見てしまうと、”親ならこうすべき”ということがあれこれと思い浮かんでしまう。しかし親も人間で完璧ではない。

成長して毒親に育てられたにもかかわらず、いま幸せに過ごしている人々は、主観だけではなく同時に、自分が親の立場だったら上手くやれただろうか?と考えている。

3. いまからどう生きるのかを自分で決める

当たり前に思うことかもしれないが、案外できない人が多い。

毒親に育てられると、幼少期に受けた体験や言動が成長した後も残っていて、知らず知らずのうちにその影響を受けたまま過ごしていることがある。

そして、一番厄介なのは、”あの親に育てられたから今の自分がこうなった

といまの自分の言動の責任も過去の親に押し付けてしまうこと。

いまはもうその呪縛から解き放されていることにも気づかずに。

確かにひとつの出来事に対して、自然に思い浮かぶことは過去の経験からくる。

出来上がってしまっている思考の癖もあるが、それをどうするかは自分で決めて行動することができる。

実際、私がそうだった。自分が親になると、親の気持ちがわかるというが、親になってみたけど、さっぱりわからない。そこで考えるのは先にあった2の”人としての視点”。

親のせいにしているうちは抜け出せない。そして今を生きることができない。

もっと言うと、今もこの先も無駄にすることになり、無駄にしているのは親ではなく自分だということになる。

まとめ

毒親から抜け出すには

1.親は自分を大切だと思って産んでいることを知る。

2.親という視点だけではなく、ひとりの人としての視点をもつ。完璧ではないむしろ弱い。

3.いまから自分はどう生きるのか、どう過ごしたいのか。

とはいえ、このように考えたくても考えられないという人は、吐き出しが足りていません。

自分の経験や感情をしっかり言語化して吐き出しが必要です。

そしてぜひ”いま”を生きましょう

2025年 薬屋のひとりごと 2期も楽しみ♪

頑張って生きねば!

参考 アニメ「薬屋のひとりごと」24 壬氏と猫猫 より

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