【アニメから読む心理学8】キングダムより~トラウマと心の回復

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こんにちは!

オタクとは呼べないアニメ大好きピュシカです。

そういえばアニメから読むシリーズでキングダムはまだだったと思い、今回はキングダムにしてみました。

こんな名作がまだだったとは、、、

ちなみに実写版の映画「大将軍の帰還」も最高でした✨キングダムは私の田舎街の映画館でも上映されていました。

ストーリーもわかっていて、この場面で泣くこともわかっているのに、実写版ではその場面にたどり着く前に映画館でひとり泣きました。予期涙です(笑)

『キングダム』は、壮大な戦国時代を舞台にしたストーリーと、キャラクターたちの成長や葛藤が描かれている作品です。特に羌瘣(キョウカイ)は、多くのファンに愛されるキャラクターの一人です。彼女の過去やトラウマ、そしてそれを乗り越える姿には、心理学的にも興味深い要素が詰まっています。

この記事では、映画の内容はありませんが、羌瘣の物語を通して、「トラウマ」と「回復」の心理学を探ってみたいと思います。

1. トラウマとは何か:羌瘣の過去から考える

羌瘣の物語は、彼女が羌族の「巫舞」を受け継ぐために命を懸けた戦いで、親友であり姉妹同然の羌象(キョウショウ)を失ったことから始まります。この経験は、彼女に深い悲しみと罪悪感を残し、彼女の心にトラウマとして刻まれます。

トラウマとは?

心理学では、トラウマを「極度の恐怖や苦痛を伴う体験が心に深い傷を残した状態」と定義します。羌瘣のように、愛する人を失った経験は、特に複雑なトラウマを引き起こす可能性があります。このトラウマがどのように人間の心や行動に影響を及ぼすのかを理解することが、回復への第一歩となります。

2. トラウマがもたらす影響:羌瘣の場合

羌瘣は、羌象を失った後、復讐を生きる目的とし、感情を抑え込むことで自分を守ろうとします。トラウマを抱える人は、このように以下のような心理的な影響を受けることがあります。

フラッシュバック:過去の記憶が繰り返しよみがえり、苦痛を感じる。

感情の麻痺:悲しみや喜びを感じにくくなる。

過覚醒状態:常に緊張しているような感覚を持つ。

羌瘣の場合、復讐を目的にすることでこれらの感情を抑え込み、生き延びていましたが、それが彼女自身の幸せを阻んでいました。

3. トラウマの回復プロセス:羌瘣の変化から学ぶ

羌瘣が復讐を果たした後、彼女は空虚感に苛まれますが、仲間たちとの交流を通じて徐々に自分の生きる意味を見つけていきます。これは、トラウマの回復プロセスにおける重要なステップを反映しています。

回復の心理学的プロセス

1. トラウマの受容:過去の出来事を否定せず、向き合う。

2. サポートを受ける:仲間や信頼できる人々の支えを得る。

3. 新たな目標を見つける:未来に向かう動機や希望を持つ。

羌瘣にとって、信や飛信隊の仲間たちとの絆が大きな役割を果たしました。人間関係の中で再び信頼を築くことは、トラウマの回復において非常に重要です。

4. 羌瘣の物語から学ぶ日常生活へのヒント

羌瘣の姿は、トラウマを乗り越え、新たな自分を見つける勇気を私たちに教えてくれます。

自分を責めすぎない:過去の出来事を責めるのではなく、自分を許すことが大切です。

信頼できる人に頼る:一人で抱え込まず、周囲のサポートを活用しましょう。

新しい目標を見つける:自分が今できること、小さな一歩から始める。

これらは、羌瘣が教えてくれる心の回復のヒントです。

5. まとめ

羌瘣の物語は、トラウマに直面しながらもそれを乗り越え、新しい人生を歩む姿を描いています。心理学的な視点で見ると、彼女の回復プロセスは、私たち自身の生活にも応用できるものです。過去の傷と向き合い、未来に向けて一歩踏み出すことが、どれだけ重要かを改めて感じさせてくれます。あなたも今日から、羌瘣のように自分を見つめ直し、少しずつ回復の一歩を踏み出してみませんか?

参考:アニメ『キングダム』シーズン3 / Judith Herman「心的外傷と回復」/ Viktor Frankl「夜と霧」

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