【アニメから読む心理学】葬送のフリ-レンから学ぶ 人と上手く関係を保つための極意

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オタクとは呼べないアニメ大好き心理師ピュシカです。

「葬送のフリ-レン」が終わりフリ-レンロスになっております。

ここでは,わたくし心理師ピュシカからの視点でお伝えしております。

このアニメは多角的に様々な心理的要素が盛りだくさんの作品だったという感想です。

個性的な4人ヒンメル一行

この物語は、最初に冒険者4人の登場人物から始まります。

空気が読めず思ったことをそのまま言葉に出してしまう魔法使いフリ-レン

ナルシスト的な発言の多い勇者ヒンメル

無類の酒好きな生臭坊主の僧侶ハイタ-

人類最強の戦士だが実は臆病な戦士アイゼン

欠点とも捉えられるまったく完璧ではない4人

なぜこんな4人が仲良くできるのか。

4人がぶつからない理由

現実には、このような4人がいたらぶつかってしまい、冒険には行けないかもしれません。

なぜこの4人がぶつからないのか。

一番の理由は、それぞれが自分軸を持っているから

例えば、50年ぶりにフリ-レンがヒンメルに会うと「老いぼれたね」と言います。

ヒンメルはそれに対して「言い方ひどくない?歳を取った僕もなかなかイケメンだろ?」

と返します。

空気が読めず思ったことを言ってしまうフリ-レンは、現実にいたら嫌われてしまう可能性があります。久々に会って老いぼれたなんて言われたらびっくりしますね。しかしフリ-レンは”嫌われてしまうかも”という考えはありません。自分がどう見られるかは気にしてない。

そして言われたヒンメルも自分のナルシスト(価値観)はぶれていません。もしヒンメルの自分軸がぶれていたら、「自分は老いぼれて、もうイケメンではないのだろうか。」と落ち込むことでしょう。人の言葉に左右されないしなやかな心、いわゆるレジリエンスが高いことがうかがわれます。

ひどいことを言われたらどう思う?

実際にひどいことを言われたときは、あなたならどう思いますか。

なんてひどいことを言う人だろう。

こういうことを言う人は嫌い。

ひどいことをいう人は悪だ。

様々なことが浮かぶと思います。

もしフリ-レンが嫌われていたら、自分の言葉は人を傷つけてしまい怖いから、人と接することや、つきあうことはもうやめよう。と避けるようになるかもしれません。

しかしヒンメルが返した言葉は、「言い方がひどくない?」でした。しかも怒ってはいません。多少の悲しさは含んでいるかもしれませんが、とても気にしている様子はない。

これは、自分軸があるから出る言葉です。

ひどいことを言われるとその人全体を”ひどい人”と思いがちです。しかしヒンメルはフリ-レンの言い方だけを指摘しています。そして、言い方を指摘されたフリ-レンも全否定されたとは思っていません。これが自分なので直そうとも思っていません。フリ-レンもしっかり自分を持っています。

さらにヒンメルは、「歳を取った僕もなかなかイケメンだろ?」と続けます。フリ-レン

の言葉のすべてを受け取らず、自分の主張も入れています。

ここで大切なのは、ヒンメルがフリ-レンの言葉を悪意とは取らずに、フリ-レンを信頼している。そして、フリ-レンを信頼している自分を信じているということです。

そしてもうひとつ、相手も自分も完璧ではないことを前提としています。

嫌なことを言われたとき、その言葉を絶対だと思ってしまう時があります。それは、自分に自信がない時に起こりがちです。相手は完璧で自分はダメということが心にある場合は、自分より相手の言葉の影響が大きくなります。

そしてそれが自分にとって苦しいと、その言葉を言った相手に対して嫌悪感が生まれます。ですから、相手に対して嫌悪感が生まれた場合は、相手の言葉と自分の気持ちを確認する必要があります。事実は相手は言葉を言っただけです。自分はどう考えているのかをみつめて明確にすることで苦しくなくなります。

やりとりの本質

このやりとりでは、

「老いぼれたね」→私にはそう見える。

「言い方がひどくない?歳を取った僕もイケメンだろ?」→君にはそう見えるんだね。僕はイケメンだよ。

ということで、相手の考えと自分の考えの違いをはっきりと主張しています。

しかしお互いが相手の主張を否定していません。

そういう見方もあるね、こういう見方もあるよ

ということです。

お互いを尊重しているということ

現実でも、お互いに考えの違いを認めあうことができれば、ぶつかることはまず無いといっても過言ではありません。

人は変えられない

ヒンメルはフリ-レンを変えようとは思っていません

現実では、自分と違う意見があるとき、人を変えようと説得をしたり、言い合いになったり、言いたいけど角が立つと思い、言いたいことを言えずに悶々とすることがあります。

しかし、相手の主張も聴き、言いたいことも主張し、お互いが尊重しあえると、意見の違う人とも上手くやっていけます。

そもそも、全く意見や考えが同じ人はいません。

まとめ

人と上手く関係を保つには、

自分軸をもつ

自分を信じる

お互いを尊重する

相手を変えようとしない

自分軸がわからないと思った方は、個人セッションを受け付けています。

言葉にして自分軸を見つけてみませんか。ご興味があるかたは公式ライン、メッセ-ジからどうぞ。

引用:葬送のフリ-レン 1話冒険の終わり より

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