こんにちは、ピュシカです。
最近、ユニセフが発表した「子どもの幸福度ランキング」(2025年)で、日本の子どもたちの総合的な幸福度が36か国中14位、精神的幸福度が32位という結果が報じられました。
身体的健康では1位を誇る一方、精神的幸福度の低さが課題です。
この記事をみて、ふと以前書いたブログを思いだしました。「加点思考」という言葉をご存知でしょうか?
この「加点思考」が、貧困などの外部要因によるプレッシャーを軽減し、子どもだけでなく大人にも心の健康に影響をもたらすということです。
実は、日本の教育や社会では「減点思考」が根強く、私たちの多くがその影響を受けて育ってきました。これから加点思考にシフトすることで、心が楽になり、幸福度も高まるはずです。
そんな私も過去には、減点思考でした。
過去記事はこちら↓
https://ameblo.jp/physica8/entry-12286694612.html: 子どもの幸福度と加点思考~子どもも大人も幸せになるために今回は、減点思考の背景と、加点思考を日常生活で取り入れる方法をご紹介します。
減点思考と加点思考って何?
まず、2つの考え方の違いを整理します。
・減点思考:100点満点から減点していく評価方法。たとえば、テストで50点を取ったときに「50点しか取れなかった」と捉えます。
・加点思考:0点からスタートし、できたことに点を足していく考え方。同じ50点でも「50点も取れた!」と評価します。
この違いは、子どもも大人も、心の健康に大きく影響します。特に、日本では減点思考が根強い背景があり、それが私たちの思考に影響を与えているのです。

なぜ日本では減点思考が根強い?
日本の教育や社会で減点思考が根付いた理由は、歴史的・文化的要因によるものです。
戦後の教育システム・戦後、大量の学生を教育する必要から、短答式や選択問題のような効率的な試験が広まりました。暗記中心の評価は、間違いを減らすことに重点を置き、減点思考を強化しました。
大学入試の影響・大学入試は人生を左右する重要な試験です。そのため、学校教育は試験対策に偏り、完璧を目指してミスを恐れる減点思考が当たり前になりました。
文化的背景・日本の伝統的な価値観、たとえば儒教の影響で、規律や完璧さを重んじる傾向があります。こうした文化が、減点思考を自然に根付かせました。
このような環境で育った私たちが、減点思考になるのは当然のこと。テストで「間違えた問題」に赤ペンで印をつけられたり、失敗を指摘されたりする経験を重ねてきたのですから。私たちは、過去の環境に影響されただけなのです。

加点思考で心が楽に、幸福度アップ
貧困やプレッシャーといった課題がある中、加点思考は心の負担を軽くし、幸福度を高める助けになります。子どもも大人も、加点思考を取り入れることで、以下のような効果が期待できます。
・子どもの場合:小さな成功を認めることで、子どもは「自分はできる」と自信を持ち、挑戦する勇気が生まれます。たとえば、運動会で3位だった子に「3位に入れたなんてすごいね!」と言うと、笑顔が広がります。
・大人の場合:仕事や生活で「できたこと」に目を向けると、ストレスが減り、毎日が充実します。たとえば、「忙しい中、30分のウォーキングができた」と自分を認めると、気分が上向きます。
ユニセフの報告書では、日本の子どもたちの自殺率が36か国中4番目に高いことも指摘されています(2025年)。貧困や社会的圧力も影響していますが、減点思考がプレッシャーを増やしている一面もあります。
加点思考は、こうした環境下でも安心感を与え、心の健康を支えます。大人も、減点思考から解放されれば、もっと楽に生きられるはずです。

日常生活で加点思考を実践する5つのアイデア
子どもにも大人にも役立つ、加点思考の取り入れ方を5つご紹介します。
簡単で、今日から始められるものばかりです。
1.「できたことノート」を作る
その日にできたことや頑張ったことを書き出します。子どもなら「宿題を自分でやった」、大人なら「同僚に笑顔で対応できた」など。小さなことでも記録すると、達成感がアップ!
2.褒めるポイントを見つける
結果だけでなく、プロセスを認めましょう。子どもには「テストは難しかったけど、最後まで頑張ったね」、自分には「締め切りギリギリだったけど、やりきった」と声をかけて。
3.ネガティブではない言葉を使う
「すごいね」「頑張ったね」といった言葉は効果的ですが、無理に明るく振る舞う必要はありません。「よくやったね」「これで一歩前進だね」といった中立な言葉でも、温かさを伝えられます。大切なのは、否定や批判を避けること。自然な言葉で大丈夫です。
4.失敗もプラスに変える
失敗したときは、子どもに「挑戦したことが大事だよ」と伝え、自分にも「次は何を試してみようかな」と考えてみましょう。失敗は成長の第一歩です。
5.感謝をシェアする時間を作る
家族や職場で「今日、嬉しかったこと」「感謝したいこと」を話す時間を。たとえば、夕食時に「今日、楽しかったこと」をシェアすると、心が温まります。

日本の子どもたちの幸福度を考える
ユニセフの報告書によると、日本の子どもたちの総合幸福度は2020年の20位から14位に改善しましたが、精神的幸福度は32位と低迷しています。
子どもたちが「自分はこれでいい」と感じられる環境を作るには、加点思考が大きな力になります。

最後に・これから、加点思考で幸せに
私たちの多くは、減点思考の教育を受けて育ちました。だから、ミスを恐れたり、完璧を求めたりするのは自然なこと。
でも、これからは加点思考にシフトして、心を楽にしませんか?

プレッシャーがある中でも、加点思考は子どもに自信を、大人にゆとりを与えてくれます。
毎日の小さな「できた」を認めるだけで、幸福度がぐんと上がります。親として、働く人として、ぜひ加点思考を試してみてください。
子どもたちの笑顔と、自分の心の軽さが、その効果を教えてくれるはずです。
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不慣れですが、頑張って解説中↓
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